WS30の世界はオルタナティブ・デジカメサイト。デジカメ、MPEG-4動画、PCの話題、サブカル系の駄文コンテンツをどうぞ…
小型デジカメ原理主義宣言!

 「WS30の世界」は、小さくて軽くて簡単に撮影できるデジカメ…を「無条件で賛美する」サイトです。「小型デジカメ・フェチサイト」なのであります。そして私は、「小型デジカメ原理主義者」です(笑)
 このサイトの基本スタンスは「小型・軽量のデジカメを毎日持ち歩いて遊ぶ」です。デジカメの選択基準はいろいろありますが、「毎日持ち歩く」「さりげなく撮る」、そして「たくさんの写真を撮る」ために、デジカメはまず小型・軽量であるべきだと考えています。
 小型・軽量であれば、ある程度画質に眼をつぶることもあります。「サイズ・重量」と「画質」のトレードオフは、画質の許容範囲に一定の条件を付けた上でならば、大いにやっていただきたいとメーカー各社に望みたいところです。
 特に目的が明確でない限り、または何らかの理由で「画質至上主義」「画質原理主義」でない限り、デジカメのサイズは小さければ小さいほどよいと考えています。


■個人が写真を撮る目的

 個人で撮る写真の目的の大半は、一言でいえば「目に写った一瞬の光景を切り取って保存しておく」ことでしょう。「美しい写真を撮る」こと…それ自体を目的とするのは、「写真撮影」を趣味にする人が行う行為であって、一般的とは言い難いケースです。
 人は多くの場合、「記憶の補助」を目的に写真を撮るわけです。こうした目的で撮影される写真は、人間が目で見た通り、または目で見た光景に近ければ近いほどよいわけです。そういった意味では、写真は「より写実的」であるべきだということになります。
 しかし、「人間が目で見る光景」というのは、実はそれほど情報量の多いものではありません。早い話が人間の目はさほど高機能ではなく、ある瞬間にそれほどたくさんの情報を見ることが出来ないのです。
 例えば、1人の人物を注視している時には、背景の風景を見てはいません。人間は、視野に入るもの全てを均等に見ることはできません。周辺部の隅々にまでピントが合った写真プリントのような光景は、人間は絶対に見ることができないのです。ダイナミックレンジについても同じです。逆光状態にある人物の顔を見ている時、周囲の景色は白飛びしているはずです。眼の絞り機能を調節しながら、明るい部分と暗い部分を交互に見て頭の中で合成するから、結果として広いダイナミックレンジでモノが見える…だけなのです。人間の「眼の機能」の問題を含めて、このあたりの詳しい話はこちらを参照して下さい。
 いずれにしても、「記憶の補助」を基本的な目的とする画像は、その品質に関してかなりの許容範囲があります。

■なぜ小型デジカメがよいか?

 日常ユースとはいえ、むろん小型・軽量というだけでなく、きれいに撮れる方がよいのは当然です。しかし私は、「大きくて重いけれど高画質のデジカメ」を日常ユースのデジカメにしようとは思いません。納得できるサイズ・重量の製品同士で比較する時にのみ、高画質か否かを判断の対象に入れます。むろん、「サイズと重量をデジカメの主要な判断基準とする」ことの前提には、「最近のデジカメは、どれも概ね満足できる画質水準にある」という事実があります。さらに、デジカメを何のために使うか?、どのように使うか?…という問題も、前提にあることは当然です。
 ここでは、プロユースやハイアマチュアと呼ばれる写真マニアの人たちのニーズはとりあえず無視しましょう。主婦や学生も含めた、特にカメラマニアではないごく普通のユーザーを想定して話を進めます。

 デジカメは「写真を撮る道具」です。写真を撮る道具としては従来から銀塩フィルム方式のカメラが存在し、デジカメがコンシューマ向けカメラのレベルで普及し始めたのは、まだここ数年の話です。当初はパソコンユーザーの遊び道具であったデジカメは、ここへ来て「写真を撮る道具」として銀塩カメラと同等の役割を果たす段階、つまり「銀塩カメラの代替」へと近づきつつあります。  それでもなお、銀塩カメラとデジタルカメラには、その使い方に決定的な隔たりがあります。「デジカメはパソコンユーザーが使うもの」という点です。確かにデジカメで撮影した画像データをそのままDPEショップに持ち込んでプリントしてもらうことは可能ですが、こうした使い方ならデジカメを購入する理由はほとんどありません。撮影画像を全てプリントすることを前提とするなら、画質もコストもデジカメよりも銀塩カメラの方が上です。
 デジカメはやはり、撮影画像をパソコンに蓄積しそれをパソコン上で鑑賞することが基本的な使い方となります。それゆえに、デジタル方式であることに意味があります。
 大多数の一般ユーザーにとって、カメラが銀塩フィルム方式からデジタル方式に移行した最大の利点は、「DPEの手間とコストを考えずに好きなだけ写真が撮れる」点にある…と考えています。さらに、撮った画像を電子アルバムとして好きなだけパソコンに蓄積し、それをいつでも好きな時にパソコン画面で見られるようになった…ことも大きなメリットです。つまり、銀塩からデジタルになったことで、たくさんの写真を撮ってそれをいつでも好きな時に見ることができるようなった…というわけです。
 はっきり言って、年に数回しかカメラを使わず、しかも撮影画像をプリントしてアルバムに貼って楽しむ…という使い方をするのであれば、わざわざデジカメを購入する意味はありません。実売1万円〜2万円で購入できるオートフォーカスの銀塩コンパクトカメラで、ネガタイプの銀塩フィルムを使って写真を撮れば、それは下手をすると10万円のデジカメで撮った画像よりも美しく撮影できるからです。

■撮影機会を増やそう! 撮影枚数を増やそう!

 デジカメを使う意味は、「たくさん撮影して、その撮影画像をパソコンの中に溜め込む」ことが可能な点、しかも「コストをかけずに」それができる点にあります。
 私は、デジカメのこの単純な特性をもってして「デジカメはたくさんの画像を撮るために存在する」「デジカメは撮影画像を原則としてプリントをしないで楽しむ方が理に適っている」…と考えます。

 これまで、限られた「写真マニア」を除く一般の人にとって、写真は「ここぞという場面で撮る」ものでした。国内外の旅行時の記念写真や子供の運動会などでしか写真を撮らない…という人が多かったと思います。かなりの頻度で撮る人でも、その目的は、せいぜい子供の成長記録を撮るぐらいのものでした。銀塩フィルムカメラで写真を撮影しても、DPEに出すのは面倒だしお金もかかりました。「毎日カメラを持ち歩いて日常生活を記録する」…というのは、やはりカメラや写真撮影が好きな「特別の人たち」の行動でした。

 国内・海外の旅行や子供の運動会など年に数回、多い人でもせいぜい月に2〜3回しか写真を撮らなかった人が、デジカメを持つことで、毎日のように写真を撮るようになる…こうした「効果」を持つのがデジカメだと思います。
 コストを掛けずに銀塩フィルムカメラよりもたくさんの画像が撮れるデジカメ故に、「ともかくたくさん画像を撮る」「いろいろなシチュエーションで片っ端から画像を撮る」…という使い方こそがデジカメの正しい利用法だとおもうわけです。

■相手に意識させない

 小型デジカメには、写真を撮る上でもう1つメリットがあります。相手に写真を撮られていることを意識させない、また、周囲の人に写真を撮っている姿を意識させない…という点です。少なくとも、一眼レフなど大型のカメラで撮るよりは、さりげなく撮影できます。小さなカメラをポケットからサッと出して素早く撮影する…、タイミングさえ掴めば、周囲の人に意識させずに撮影することができます。
 人物撮影をする場合など、大型カメラを出して相手に撮られることを意識させた方がうまく写真を撮れるケースもありますが、それは上級者の話。やはり日常的にたくさん写真を撮るためには、小型のカメラが有効です。
 こちらこちらの文も参照して下さい。

■ガジェットの楽しさ

 小型デジカメには、ライフスタイルを演出するガジェット(gadget:小道具)としての楽しさもあります。「ライフスタイルを演出する」…なんて言うとカッコイイですが、実態は「自己満足」です。「小さくて高機能なグッズ」は、何となく魅力を感じる人が多いようです。
 スイスアーミーナイフ、マグライト、高機能ウォッチなどは昔から人気の高いがジェットでした。そして最近では、デジタルガジェットが増えました。パームに代表されるPDAや小さなコンピュータに魅力を感じるユーザーは多いと思います。かく言う私も、IBM「PC-110」や東芝の初代「リブレット」を喜んで買った1人ですから…
 カメラもこうしたガジェット収集家のターゲットになってきました。小型カメラで言えば「ミノックス」あたりがガジェットの代表でしょう。その他、各社の高機能銀塩コンパクトは、ある種のユーザーに高い人気を持っています。
 カバンに入れておくと楽しい…、スタイリッシュな小型デジカメには、そんなガジェットとしての魅力もあります。

■小型デジカメのデメリット

 小型デジカメのデメリットも書いておかなければ不公平でしょう。
 デジカメを小型化するためには、どうしても避けて通れない2つの点があります。1つはCCDの小型化とそれに伴う光学系の小型化です。いずれも高画質化を図る上では、絶対的に不利な条件となります。次にバッテリーの小型化です。バッテリー容積はバッテリー寿命に比例します。いくら回路の低消費電力化を図っても、バッテリー持続時間が短くなる…というハンディを背負います。しかし、これら小型化を理由とする画質面のハンディ、バッテリー持続時間のハンディは、一般ユーザーの常識的な利用の範囲では、ほぼ許容できるところまで克服されつつあります。
 むしろ、デジカメを小型化することによる最大の問題点は、「小さいカメラで撮影すると手ブレをしやすい」…という点でしょう。でも、この「手ブレをしやすい」というデメリットを考慮しても、携帯性に優れるというメリットの方が優先します。デジカメはフィルム代も現像代もかかりません。だから、手ブレしそうなシチューションでは、たくさんシャッターを切ればよいだけです。下手な鉄砲は、数を撃てば当たります(笑)

■大きくて高機能・高画質のデジカメも必要だが…

 私は大型で、高価で、高機能・高画質のデジカメも使います。私は、雑誌や単行本のライターや編集の仕事をしているので、商業印刷物で使う写真を自分で撮影することがあります。こうした分野で使う写真を撮影するためには、多画素、高機能のカメラが必須であり、またストロボをTTL測光で使いたい場面なども非常に多い。最近では、仕事用としてCOOLPIX5000やD100なども愛用しています(商業印刷物だからといって必ずしも多画素のデジカメが必要というわけではないですが…、こちらをご覧下さい)。
 また、先日友人から結婚式の記念写真を撮ってくれ…と頼まれた時には、多人数の集合写真を撮ったり、撮影後の画像を大伸ばしでプリントすることなども考えて、500万画素のデジカメで三脚を使って撮影しました。
 つまり、大きかろうと重かろうと、高機能のデジカメが必要な場面は確かにあります。
 でも、日常記録用にこうした大型デジカメを持ち歩いて使う気にはなりません。ましてや、それほど写真マニアでもなく、これからデジカメを購入しようというユーザーが、大きくて重いデジカメを購入しても、使用機会が限定されるだけのような気がします。誤解のないように言っておきますが、初心者は簡単に撮れるオートのデジカメを買うべき…などと言っているではありません。初心者が高機能で高価なデジカメを使ってもいいこうに構いません。私は高機能化どうかを問題にしているのではなく、小型・軽量かどうか…だけを問題にしているのです。
 バッグやポケットに入れて毎日持ち歩けないデジカメ、散歩に持っていくのが面倒になるようなデジカメ…では、撮影機会が減ります。せっかくのデジカメで、たくさんの画像を撮影することができません。

■画質のサイズのバランス

 「サイズ・重量」と「画質」のトレードオフは、画質の許容範囲に一定の条件を付けた上でならば積極的に認める…と書きました。では、ここでいう「画質の許容範囲」とはどの程度を言うのでしょうか?
 私は、デジカメの画質を比較・判断する時、以下のような条件を目安にします。

  ・パソコンモニタの画面いっぱい(XGA)に表示して、顕著な差が認められない
  ・パソコンモニタの画面上でVGA表示して、その差がほとんどわからない
  ・Lサイズ(89×127o)にプリントして、その差がほとんどわからない

 こうした条件に当てはめてみると、現行機種で200万画素以上のデジカメは、ほぼ全部「大差がない」ということになります(私が使ってみた20機種程度の範囲での判断ですが…)。実際に手持ちのカメラで見ると、200万画素のCOOLPIX2500で撮った画像も、500万画素のCOOLPIX5000で撮った画像も、パソコンモニタでCGAサイズで表示したり、Lサイズでプリントしたりする限りでは、顕著な差はありません。旅行の記録画像やパーティの記念画像などとして使うのならば、どちらで撮っても同じようなものです。
 まあ、これはあくまで個人的な判断ですが…

■小型・軽量デジカメの定義

 「小型デジカメ」の「小さい」の定義は、「楽々ポケットに入る」ことです。カジュアルジャケットやマウンテンパーカのポケットに入れても重く感じないサイズと重量のデジカメを意味します。上着を着ない季節を考えれば、コットンパンツのサイドポケットやジーンズの前ポケットに、すんなりと入るサイズが理想です。
 本体重量200g以下、バッテリー/メディア込みの重量250g以下…これが、私が「毎日持ち歩いても苦にならない」という意味での「小型・軽量」の1つの目安です。できれば、本体重量170g以下、バッテリー/メディア込みで200g以下をお勧めしたいところです。むろん、容積も小さい方がよいのですが、概ね重量と容積は比例しますから、軽いカメラは小さい…というのが一般的です。
 あとはズームを搭載していようがいまいが、画素数が200万だろうが400万だろうが、あまり関係はありません。ただし、予算を実売価格5万円ぐらいまでで探すと、400万画素ぐらいまでのデジカメを購入できるはずです。




Email Webmaster if your incur problems.• Copyright © 2001 yama. ALL RIGHTS RESERVED. Since 2001.1.22
※ 当サイトは Internet Explorer6.0 に最適化されています。