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April 14, 2004

イラク、日本人誘拐事件

 イラクの日本人誘拐事件については、その結末が出ていない段階なので、まだ感想や意見を書く気がしません。現時点で注目している事実を、個人的にまとめておきます。

■イラク情勢に関する個人的なまとめ

・米軍によるイラクの統治は失敗し、イラクは完全に内戦状態に入った。米軍を中心とする占領軍に対するゲリラ戦が各地で繰り広げられ、一部では民衆蜂起の状態も見られる。
・6月に予定されている政権移譲へのスケジュール実施は、ほぼ不可能になった。
・ファルージャでは米軍による「民間人虐殺」が行われている。戦闘員、民間人を併せたイラク人の犠牲者は、1000人近いとの情報がある。アラブ系のマスコミは、明確に「虐殺」という言葉を使って世界へのアピールを繰り返している。実際に女性や子供の犠牲者の写真や画像が掲載されている。
・暫定統治機構に参加するイラク要人の一部も、ファルージャの米軍の攻撃に対して反対し、暫定統治機構からの離脱を表明している。
・ファルージャの米軍の包囲攻撃に関してはシーア派とスンニー派が手を結んで反対している。

■日本人誘拐事件に絡めた私の感想

・頻発する誘拐事件がファルージャ情勢に関連している可能性が高い…という意見については、私も賛同する部分がある。誘拐実行グループには、外国人を誘拐し場合によっては殺害することで、世界にファルージャの状況を訴えたい…という思惑があるのかもしれない。
・もし今回の日本人誘拐に、現時点でファルージャ情勢が関連しているのであれば、早期開放の見込みは厳しい。今日、米軍は停戦を中断してファルージャへの攻撃を再開した。
・日本政府は、今回の誘拐事件の状況とファルージャ情勢の関連、ひいては誘拐事件の状況とイラク内戦状態化との関連については、絶対に認めたくないし、コメントもしたくないはず。
・当然ながら、日本政府の立場は「米軍中心のイラク統治が順調に進んでいる」というもの。表向きこうした立場を堅持する限り、誘拐事件に関して日本政府が打てる手は無いで。

■誘拐事件に関連する日本国内の状況

・ネット上の意見では、圧倒的に「自己責任」を問う声が多い。ただし、こうした意見の大半は、米軍によるイラク攻撃の正当性自体を問うような、「事態の本質の追求」を無視した感情的なもの。
・人質家族でのTVでの発言に対して反感が高まっている。プチ右翼による家族に対するいやがらせも相次いでいる。
・一部の政治家や政府関係者からも、自己責任を問う声が挙がっている。こうした声の多くは「米国の政策に全面的に追随し、自衛隊を派遣した日本政府の立場」を擁護する目的でなされている。
・こうした「作られた世論」の声に押されたか、被害者家族の政府への要求のトーンが下がっている。
・TVに登場する誘拐被害者家族の物言いの一部には、確かに不快感を感じる部分もある。
・自衛隊の撤退を求める市民運動は意外に低調。また進歩的、反戦的知識人の声も押され気味。報道操作がなされている可能性は否定できない。
・政府は、おそらく被害者の救出を真剣に考えてはいない。外務副大臣のヨルダン派遣は茶番。
・政府は、人質の立場をアピールするように見せかけて、自衛隊が「人道援助」であることをアピールするよい機会…と捉えているようだ。

Posted by ymmr at April 14, 2004 11:05 AM | TrackBack
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